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採用で使ってきた360°ツールを、橋の工事現場の説明へ——日本ピーエスの事例から見る「撮った空間の使い回し」

2026年10月7日 by

採用活動で使ってきた360°の空間ツールで工事現場のコンテンツを新しく作り、見学の案内と説明に使った事例です。その現場のコンテンツには、採用にも使いたいという声が挙がりました。空間は一度撮れば、用途を変えて何度も使えます。

何が発表されたか

  • PC橋梁の日本ピーエスが、採用活動で使ってきた360°パノラマの空間DXツール「Tours」を、工事現場へ広げました(2026年9月28日、株式会社Tours発表)
  • 2026年7月26日の「おばま探究フェス」で、小浜・西津橋の工事現場バスツアーの案内と補助説明に使いました
  • 使った場面は3つです。ブースの入口、バスツアーへの誘導、バスツアー後の補助説明

原文から読み取れること

見学の「前」と「後」の両方で使われた点が要です。前は「これからどこへ行き、何を見るのか」を事前に体感してもらう導線。後は、現場で安全上・構造上見せにくい箇所を改めて確認してもらう補助です。

ブースでは、1つのコンテンツを見せ方で使い分けています。年配の来場者にはタブレットで案内し、それ以外の来場者にはQRコードから各自のスマートフォンで自由に操作してもらいました。作り直さずに、見る人に合わせて入口だけを変えています。

反響として、発注者の福井県小浜土木事務所からの評価、現場所長からの「完了するまでコンテンツを残してほしい」という要望、支店の採用担当からの「現場のコンテンツも採用に使いたい」という声が挙がっています。採用から現場へ広がり、現場から再び採用へ戻る流れです。

なお、来場者数や採用への効果の数字は、原文にはありません。

当社はこう見る

空間は、撮る前に「使い道を1つに絞らない」ほうが得をします。 当社がバーチャルショールームを手がけてきた中でも、同じ空間データが別の場面で使われる例がありました。国内の大学研究所では研究所の見学会の支援に使われ、遠方の方の参加や、現地の雰囲気を伝えることに役立ちました。外資系の自動車ディーラーでは全国21店舗に導入され、来店前に事前確認できる点が好評でした。

この事例で注目したいのは、所長の「完了するまで残してほしい」という一言です。施工中の空間は、完成すると構造の内側に隠れ、二度と撮れません。 原文も「完成後には構造の内側に隠れてしまう部分」に触れています。

工務店や建材メーカーに置き換えると、次の3つが考えられます。

  1. 構造見学会や施工中の現場を、完成前に一度撮っておく。引き渡し後の説明、次の商談、採用の3つに使えます
  2. 撮る前に「誰に見せるか」を2つ以上書き出す。施主、社内、採用候補者で、撮るべき範囲が変わります
  3. 公開の範囲を用途ごとに分ける。現場の案内は一般に、施工の細部は商談相手に、というように出し分けます

一度撮った空間は、使い道を足すほど1回あたりの価値が上がります。「何のために撮るか」を最初に1つに決めてしまうと、その後の使い道を自分で狭めることになります。

出典

  • 株式会社Tours「株式会社日本ピーエス、空間DXツール『Tours』を橋梁工事現場の補助説明ツールとして活用」PR TIMES、2026年9月28日 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000038.000072242.html
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